【2026年決定版】「楽天S&P500の方が安い」は本当か?運用報告書の『タイムラグ』を修正したら、やっぱりeMAXIS Slimが最強だった話

異なるS&P500インデックスファンドを象徴する2体のロボットが対峙しているイメージイラスト インデックスファンド

はじめに:「表面上の数字」に騙されていませんか?

新NISAの主役であるS&P500投資信託。 今、SNSやブログ界隈では「eMAXIS Slimより、楽天・S&P500の方が信託報酬が低い(0.077%)」という話題で持ちきりです。

確かに、パンフレット(目論見書)の数字だけを見れば楽天が最安です。 さらに、直近の運用報告書を見比べても、計算上の実質コストは楽天の方が安く見えます。 「データを見ても楽天が勝っている。乗り換えるべきか…」 そう悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

しかし、そのデータには「重大なタイムラグ」があることをご存知でしょうか?

今回は、多くの投資家が見落としている「純資産総額による自動割引」の最新データを加味して、コストを再計算しました。 すると、「王者eMAXIS Slimが、実は現在も単独最安である」という衝撃の事実が浮かび上がってきたのです。

検証1:運用報告書の数字だけを見ると…?

まずは、各ファンドが公開している直近の「運用報告書(決算書)」から、投資家が実際に負担したコスト(実質コスト)を計算してみます。

  • 楽天・S&P500
    • 信託報酬(実績): 0.077%
    • 隠れコスト: 0.012%
    • 合計: 0.089%
  • eMAXIS Slim 米国株式
    • 信託報酬(実績): 0.089%(※ここがポイント)
    • 隠れコスト: 0.008%
    • 合計: 0.097%

一見すると、「楽天 0.089% vs Slim 0.097%」で、楽天の勝利に見えます。 しかし、ここに数字のトリックがあります。

検証2:eMAXIS Slimの「0.089%」は古い数字

eMAXIS Slimの報告書に書かれている「0.089%」という信託報酬は、「まだ信託報酬が高かった時期」と「引き下げ後の時期」が混ざった平均値に過ぎません。

ご存知の通り、eMAXIS Slimには「純資産が増えれば増えるほど、手数料が勝手に下がる(受益者還元型)」という最強の仕組みがあります。 現在の目論見書ルールに基づき、純資産6兆円超(2026年時点)の規模で再計算すると、今の瞬間のリアルな信託報酬は「約0.077%」まで下がります。

これは、ライバルの楽天と完全に同水準です。

結論:隠れコストの差で「Slim」が単独王者

では、信託報酬が同じ(0.077%)なら、勝負の決め手はどこになるでしょうか? それは「隠れコスト(その他費用)」です。

運用報告書を詳しく見ると、運用のうまさや規模のメリットを示す「その他費用」に明確な差がありました。

項目eMAXIS Slim (現在推定)楽天・S&P500 (現在)
① 信託報酬 (理論値)約0.077%0.077%
② 隠れコスト (実績)0.008%0.012%
③ トータルコスト約0.085%0.089%
判定単独1位2位

ご覧の通り、規模で勝るeMAXIS Slimの方が、隠れコストを極限まで圧縮できています。 その結果、トータルコストではeMAXIS Slimがわずかに、しかし確実に「最安」の座を守っているのです。

まとめ:乗り換える必要なし

  • eMAXIS Slimを持っている人: おめでとうございます。あなたのファンドは、自動割引機能によって現在も「世界最安水準」です。何もせずホールドしてください。
  • 楽天・S&P500を持っている人: こちらも十分に優秀(誤差レベル)ですので、焦って売る必要はありません。
  • これから始める人: 迷ったら、将来的なさらなる値下げも期待できる「eMAXIS Slim」を選んでおけば間違いありません。

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