【2026年2月】S&P 500ファンド定点観測:主要5ファンドの運用結果確認

青を基調としたアイソメトリック3Dイラスト。上昇するグラフとともに、自由の女神やウォール街のビル群などニューヨークの街並みが描かれたS&P 500の定点観測用アイキャッチ画像。 インデックスファンド

S&P 500インデックスファンドは、一度設定すれば「ほったらかし」で良いと言われます。しかし、それは運用システムが設計通りに動いていることが前提です。

私たちの資産を預かる各銘柄の健全性を定点観測しましょう。2026年2月度の品質監査ログを報告します。


今月の監査サマリー:主要5ファンドの稼働ステータス

今月の監査では、eMAXIS Slimの純資産増による「受益者還元型」の恩恵が鮮明になりました。一方で、他銘柄とのコスト格差が拡大しているケースも確認されています。

各銘柄の「信託報酬」と、直近の運用実績から算出した「推定トータルコスト」に基づく評価を以下のダッシュボードにまとめました。

監査対象ファンド 運用ステータス 実質信託報酬(税込)
eMAXIS Slim 米国株式 Healthy(業界最安・規模の恩恵) 約0.076%級
楽天・S&P500(プラス) Healthy(極低コスト維持) 0.077%
SBI・V・S&P500 Healthy(安定稼働) 0.0938%
たわらノーロード S&P500 Healthy(正常制御) 0.09372%
iFree NEXT S&P500 Critical(コスト過大) 0.198%

コスト構造:信託報酬と平均乖離率の分析

インデックス投資の真のコストは、信託報酬(固定費)に「運用乖離(摩擦)」を加えたものです。低コスト化が進む現在、この微細な運用乖離こそが運用会社の技術力を示します。

2026年2月時点のS&P 500主要5銘柄における信託報酬と平均乖離率を合算した実質コスト比較グラフ
  • eMAXIS Slim のコスト優位性:純資産10兆円超えに伴う受益者還元型の適用により、加重平均の信託報酬は約0.0766%に到達。楽天(0.077%)を僅差で上回り、業界最安水準となっています。
  • 上位銘柄の誤差範囲:上位銘柄間の差は「誤差」に近いレベルですが、効率性を追求する姿勢が数字に現れています。
  • 乖離の最小化:eMAXIS Slim は、運用乖離による上乗せが最も小さく、極めて乖離が少ない運用を実現しています。
  • iFree NEXT の突出:0.198% というコストは上位勢の約2.6倍。合理的な選択において、このコスト差は無視できないノイズとなっています。

指数追従性の時系列分析:運用精度の検証

一時的な乖離よりも重要なのは、期間を通じて指数にどれだけ「張り付いているか」です。過去12ヶ月の推移ログから、各システムの精度を可視化しました。

主要5ファンドの過去12ヶ月間における対S&P 500指数乖離率の時系列推移グラフ
  • 高精度なトレースeMAXIS Slim(ソフトレッド)と たわら(ソフトパープル)は、常に 0% ラインの至近距離を維持しており、精度が非常に高いです。
  • 安定的な下振れSBI-V(ソフトブルー)と 楽天(ソフトオレンジ)は、一定の距離を保ちつつ指数と並走しており、予測可能性が高い運用と言えます。
  • iFree の挙動:コストの高さがそのまま指数からの下押し圧力となり、他銘柄よりも低い位置での推移が定着しています。

監査結論:現時点の評価と運用アクション

2026年2月の品質監査ログを総括します。現在の主要5銘柄はいずれも信頼できるレベルにあります。

  • 新規購入の方:コスト最優先なら eMAXIS Slim または 楽天 が合理的な選択肢となります。
  • 保有中の方:「Healthy」判定の銘柄であれば、乗り換えの必要はありません。そのまま運用を継続してください。
  • 「Critical/Warning」保有の方:iFree NEXT などの高コスト銘柄を保有している場合、コスト効率の観点からリプレイスを検討する妥当な理由があります。

長期投資は、こうした「小さな効率の積み重ね」が数十年後の結果を大きく変えます。今後も定期的なログチェックを行い、自信を持って運用を続けましょう。

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