S&P500じゃ物足りない?「NASDAQ100」で狙う“攻め”の資産形成

AI(人工知能)を中心にネットワーク化された未来都市のイメージイラスト。スマートフォン、クラウド、ドローン配送、自動運転などが相互に接続されている様子。 インデックスファンド

「S&P500に投資しておけば間違いない」 これは今のインデックス投資における“常識”と言えるでしょう。多くの投資本やYouTubeでも推奨されていますし、決して間違いではありません。

しかし、もしあなたが「老後資金を作るだけでなく、もっと早い段階で資産を大きく増やしたい(FIREしたい、サイドFIREしたい)」と考えているなら、S&P500だけでは少しスピード感が足りないかもしれません。

今回は、S&P500を凌駕する圧倒的なパフォーマンスを誇る「NASDAQ100」について、その破壊的な魅力と、投資する前に必ず理解しておくべき「リスクとの付き合い方」を解説します。

【実績比較】S&P500との「残酷なまでの格差」

百聞は一見にしかず。まずは過去のデータを見てみましょう。S&P500も素晴らしい成績ですが、NASDAQ100のリターンは別次元です。

▼過去15年のトータルリターン比較(約2倍の差) 仮に15年前に100万円を投資していたとしたら、現在どうなっているでしょうか?

  • S&P500: 約520万円に成長(約5倍)
  • NASDAQ100: 約1,100万円以上に成長(約11倍) (※データは2010年~2024年末の実績に基づく概算です)

S&P500を選んだ人が「資産が5倍になった!」と喜んでいる横で、NASDAQ100を選んだ人は「資産が10倍以上になった」ことになります。

この500万円以上の差こそが、テクノロジーの爆発的な成長を取り込めたかどうかの差です。「安定のS&P500」を選ぶということは、裏を返せば「この追加のリターンを捨てる」という選択をしているとも言えます。

なぜこれほど強いのか?「世界を変える企業」の集合体

NASDAQ100が強い理由はシンプルです。「私たちの生活インフラを支配し、未来を作る企業」が集中しているからです。

構成銘柄の顔ぶれを見てください。

  • Apple: あなたの手元にあるiPhone
  • Microsoft: 仕事で使うWindowsやOffice、クラウド
  • Amazon: 日々の買い物と物流、AWS
  • Google (Alphabet): 検索エンジン、YouTube、スマホ決済
  • NVIDIA: AI革命の中心にあるGPU(半導体)

もはやこれらの企業なしで生活することは不可能ではないでしょうか? NASDAQ100に投資するということは、「人類の進化そのものに投資する」ことと同じです。これらハイテク・ジャイアント(マグニフィセント7など)がイノベーションを続ける限り、NASDAQ100もまた成長を続けます。

【警告】「機会損失」を防ぐ投資哲学と、リスク許容度の壁

しかし、高いリターンには必ず代償があります。S&P500以上の激しい値動き(リスク)です。

  • ITバブル崩壊(2000年代初頭): 株価は80%以上暴落し、回復に15年を要しました。
  • 2022年の下落局面: S&P500が約20%下落した際、NASDAQ100は30%以上下落しました。

暴落を恐れて「積立」に逃げてはいけないのか?

よく「暴落が怖いから、手元に資金はあるけれど少しずつ積み立てよう(時間分散)」という人がいます。しかし、右肩上がりの相場を前提とするならば、資金を遊ばせている時間(市場に参加していない時間)こそが最大の「機会損失」になります。

  • 手元にまとまった資金があるなら、一括で投資して市場に長くさらす。
  • 毎月の給与から出る余剰資金は、タイミングを計らず即座に全額投資に回す。

市場の動きを予測するのは不可能です。「安くなったら買おう」と考えている間に株価が上昇してしまえば、永遠に買うチャンスを逃します。資金ができ次第、常にフルインベストメント(全力投資)することこそが、理論上、資産最大化への近道です。

ただし、「リスク許容度」を超えてはいけない

ここが最も重要です。 「理論上は即時一括投資が正しい」と頭で分かっていても、実際に自分の資産が数ヶ月で半減するのを見て、平気でいられる人は稀です。

もし、ここまでの文章を読んで「資産が半分になるのは耐えられない」「夜も眠れなくなりそうだ」と少しでも不安を感じたなら、この投資法はあなたには合っていません。 無理をして投資をし、暴落の底で恐怖に負けて売却してしまうことこそが、投資における最悪の失敗(退場)だからです。

  • リスク許容度が高い人: 余剰資金は即座にNASDAQ100へ投入し、暴落が来ても「安く買える」と喜べるメンタルの持ち主。
  • リスク許容度が低い人: S&P500をコアにする、あるいは現金の比率を高めに保つ。

自分の性格とリスク許容度を見極め、「最悪の事態が起きても狼狽売りしない範囲」で投資額を決定してください。

具体的に何を買えばいい?(新NISA対応)

NASDAQ100に投資する場合も、コスト(信託報酬)が低い投資信託を選ぶのが鉄則です。新NISAの「成長投資枠」などを活用しましょう。

おすすめの投資信託例

  1. ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
    • 信託報酬が業界最安水準(年率0.2035%程度)。コスト重視なら第一候補です。
  2. eMAXIS NASDAQ100インデックス
    • 「eMAXIS Slim」シリーズではありませんが、三菱UFJアセットマネジメントが運用する低コストファンドです。多くのネット証券で取り扱いがあります。
  3. 楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンド
    • 楽天証券ユーザーには使いやすい一本です。

結論:NASDAQ100は「選ばれし者」の剣

S&P500で「守りながら堅実に増やす」のも正解です。 しかし、もしあなたが相応のリスクを理解し、暴落にも動じない覚悟を持っているなら、ポートフォリオの一部(例えば20〜30%)をNASDAQ100に振り向けてみてください。

その「攻め」の姿勢が、10年後、20年後の景色を劇的に変えるかもしれません。 まずは少額から、その破壊力を体感してみてはいかがでしょうか。

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